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第8クールの様子

 第8クールは42名もの皆様からご応募を頂きました。本クールの応募者数は過去最高となり、今回も静岡県内に留まらず全国各地の皆様からご応募を頂きました。本講座は授業形態が少人数制のディスカッション中心であること、実習先の受入人数に限度があることから、最終的に14名の受講生を選考させて頂きました。


(第8クール開講式の様子)

 本クール受講生の中には、遠くは秋田県や島根県、福岡県から受講される方も含まれています。遠方地からの受講生も近年顕著に増加しており、本当にその熱意には頭が下がる思いです。

 今回は前クール同様、受講生に対して事前に課題が課されました。自分の遊び体験を振り返り、その体験と現在の自分とを結び付けるレポート課題です。講義ではまず、受講生の皆さんが子ども時代の遊びが、今の自分とどのように結び付いているのか否かを話し合いながら、遊びの持つ力について考察します。


(自分の遊び体験について振り返る講義の1コマ)

 本クールは第6クールより導入した前期と後期の2期制でした。前期講義は、静岡大学の先生をお呼びして演習を行いました。身近な遊びや誰でも出来る遊びについて、感覚として身に付けながら理解し、実践(実習)の場に役立てていくことはとても重要です。「HPSならば手ぶらで歩き回るな、必ずポケットには子どもと遊べるもの、気を惹きつけられるものを入れておくように。そうしたら泣いている子どもがいるのに、何もせずに立ち去るなんていうことは無くなるんだから」との言葉を今一度振り返り、充実した演習となりました。


(自身が楽しみながら遊ぶ)

 前期講座と後期講座の間には、課題が与えられました。前期の学習内容を振り返り、また自身の過去を反省(リフレクション)するための大切な期間でもありました。

 

 後期講義の第1週目は、英国から招聘したHPSによる講義です。今回も前クールに引き続き、キャロライン先生です。彼女は英国歯科分野におけるHPSの第一人者であり、またフランシス先生の教えを受け継いでいます。講義では受講生とのディスカッションを中心に、英国の事例について動画を交えながら解説されました。
 遊びに対する一貫した姿勢や遊びの柔軟性を学び、ときには受講生が日本の実践で困難を感じることについて、一緒に解決の糸口を見つけていきました。


(英国HPS キャロライン先生による講義)

 後期講義の2週目は、ホスピタル・プレイが複合的、学際的な領域を背景としていることから、さまざまな学問的背景を持つ先生をお招きして講義が行われました。
 

 

 

 
(第8クール講義の様子)

 また、病院や医療施設で実践を積む本学養成講座修了生もHPS講師として参画し、日常の遊びや専門的な遊び支援の実践、医療チームとしてのHPSのあり方など、受講生とのディスカッションを通して相互に理解を深めていきました。
 

 
(HPS修了生による演習講義の様子)

 そして、前クールに引き続き、米国ニューヨークからは、CCLSデビー先生も治癒的な遊びを教えるために遠隔講義で参画頂きました。デビー先生は、ニューヨークのバンクストリートカレッジにおいて、将来CLSを希望する学生を教えています。
 デビー先生は、第6・7クールの受講生からも非常に評価が高かった「ボルケーノ(火山の爆発)」について、事例を踏まえながら紹介下さいました。その後、「ボルケーノ!!」は、HPS修了生を通して日本の医療現場に導入される機会が増えつつあります!

 
(米国CCLSデビー先生とSkypeで交流)          (治癒的な遊び:怒りを火山に例え、爆発させる)

 講義の後は2週間の後期実習です。後期実習は、これまでの学びを通して身に付けたこと、理解を深めたことについて、HPSによる指導の下、実践に結び付ける場となります。

 全ての講義と実習を終えると、最後は口頭試問です。受講生はこれまでの学びの成果を発表するとともに、今後のHPS活動に向けて決意を新たにしました。

 口頭試問を合格すると修了式に参加です。


(第8クール修了生との記念写真)

 皆さん、修了式ではたくさん泣きました。受講にあたっては、いろいろと苦労があったので、無事に修了できたという嬉しさが涙になったのだと思います。

 皆さんのこれからの活躍を期待しています!

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