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セミナー開催報告

2007年度公開セミナー&ワークショップ

2008年度公開セミナー&ワークショップの画像

概要
期日
平成20年3月1日(土)13:00~16:30 [開場12:30]
会場
静岡県立大学短期大学部 講堂
参加費
無料
事務局
静岡県立大学短期大学部HPS事務局
主催
静岡県立大学短期大学部HPS Japan運営委員会
目的
 英国の病院では、小児医療チームの一員として、病児の治療や入院体験を「Play(遊び)」を使って支える「ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(Hospital Play Specialist、以下HPS)」が配属されている。HPSは家族全体を支え、退院後の家庭訪問も行い、コメディカル・スタッフの一員としてその専門性を発揮している。米国では、「チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist、以下CLS)」が小児医療現場で活躍している。日本では、医学的側面からの優れたアプローチはあっても、子どもが子どもらしく、本来の発達を保障されるために不可欠な「遊び」の視点が医療現場で欠けている現実がある。
 静岡県立大学短期大学部では、平成19年度文部科学省「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」にHPS養成教育プロジェクトが採択され、英国HPS教育財団との連携により、子どもの福祉という視点から病児を理解し、支援することができる高い能力を身につけたHPS養成を始めることになった。70年代にはじまった英国HPS養成プログラムをそのまま持ち込むのではなく、日本の小児医療の歴史、日本の文化、マンパワーを含めた地域資源の活用などに十分配慮したカリキュラムを設定し、第1回HPS Japan養成講座で実施された。
 しかし、病気の子どもに「遊び」を提供する意義や必要性が一般的には理解されておらず、HPSやCLSの役割や機能について病院等で実際に子どもに接する病棟保育士や看護師等にも偏って理解されている。このHPS Japan養成教育プロジェクトでは、「すべての子どもに遊びを提供する」という基本理念を具現化するために、養成講座の開講だけでなく、啓蒙・教育活動も非常に大切であると考えている。そこで、病院という特殊の環境下の子どもたちの幸せを考え、その支援や連携のあり方を探ることを目的に、医療・保育関係者及び一般市民を対象とする「公開セミナー」(第1部)と病棟保育士や小児看護分野の看護師等を対象とする「ワークショップ」(第2部)を開催した。
詳細
13:00
開会
  
静岡県立大学短期大学部学長 西垣 克
13:10
セミナー記念講演「子どものこころに寄り添うクリニクラウンの活動」
  
日本クリニクラウン協会 養成トレーナー 石井 裕子
13:40
シンポジウム「遊びを通した病児へのかかわりの現状と今後の展開を考える」
  
コーディネーター: あいち小児保健医療総合センター センター長 長嶋 正實
  
シンポジスト   : 浜松医科大学病院CLS 山田 絵莉子
  
            日本医療保育学会理事 山本 和子
  
            National Association of Hospital Play Staff会長 Norma Jun Tai
  
司会・通訳    :静岡県立大学短期大学部講師 松平 千佳
 アンケート結果

セミナー記念講演について

石井さんの画像





日本クリニクラウン協会 クリニクラウン養成トレーナー

石井 裕子さん





  • すばらしい。子どもにとって寄り添うことが大切。とても奥深いと思いました。
  • 小児病棟に来て欲しいと思った。
  • 初めて存在を知りました。
  • クラウンは知っていましたが、身近で話を聞いたのは初めてです。子ども時代をどうすごしたかがクラウンの適性に影響してくるという言葉が印象的でした。
  • よくテレビでは見かけていたが、団体の活動内容までは知らなかったため、今回知ることができよい機会となりました。「本気、本物になる」「不自然なサービスは禁物」、この二つのフレーズが心に残りました。私の保育に大きな刺激となりました。ありがとうございました。
  • とても自分の心に響いてくるお話でした。自分もこんな活動ができればいいなと思いました。
  • 子を支援していく側の気持ちの大切さが心にしみました。楽しかったです。
  • 日々、医療現場で働いています。当然、子どもたちと遊ぶ機会も多いのですが、どこか、遊んであげているという意識が強かったのですが、クリニクラウンのお話を伺い反省と参考になる場でした。
  • もう少し詳しく活動内容を知りたかったです。
  • 初めてこの言葉を知りました。子どもの笑顔を見られる源になっているだろうと、子どもにとって魅力的なものだと思いました。
  • 自分がどうしたいのかが大切というお話しは全くその通りだと思う。
  • 石井さんをはじめクリニクラウンの方々の行いを私にできるだろうか…と真剣に考えてしまった。保育の現場で働きながらも、心のどこかで恥じらいや大人の目線の部分がある。その壁を自分自身壊さなければできないんだなと考えさせられた。
  • 洋画でみたことはありましたが、国内でもこのような活動が行われていることを知りませんでした。とても意義のある活動だと思います。
  • 講師の熱意が感じられた。
  • クラウンの存在がわかった。

シンポジウムについて

長嶋先生の写真 シンポジストの写真
< シンポジウムの様子 >

  • CLS、HPS、病棟保育士が一同に解してのシンポジュームは興味深く聴きましたが、病児に対する気持ちは同じだと思いました。
  • CLSについてもっと詳しく知りたいと思った。
  • CLS、医療保育専門士、HPS、職名はそれぞれ違うが、子どもの福祉の点から見れば目指す方向は同じだと思った。CLSもHPSも歴史の積み重ねで認められたことに納得し、期待の気持ちでいっぱいです。
  • 3人の講師の話はもっとももっと深く聞いてみたい事ばかりでした。内容の違いがはっきりはわかりませんが、3人共に子どもを中心に考えて活動している事がわかりました。
  • さまざまな職種が協力して子を支える事の大切さ、また、遊びというものの重要性がわかりました。同じ目的に向かって、協力できる環境・システムが日本にも必要だと思いました。
  • シンポジストの方々が皆似たような職種の方なのでその違いが今ひとつわかりにくかった。いろいろな立場の人(病院の専門性の違いや職種の違い)をシンポジストにしていただくとHPSの専門性がもう少し理解できたかもしれない。
  • CLS、HPS、保育士と3国の方々の活動をお互いに話し合えたことにより、日本の医療現場でどう根付いていくか考える大きな一歩になったと思う。このような機会を作ってくださりありがとうございます。
  • 特に、今、自分が置かれている現状の悩みが他でもあることを知りました。病院の体制がいろいろある中でも自分のできることをやっていきたいと思います。
  • 病児の成長・発達をふまえた入院中の援助はまだまだ普及されていないのだと思う。でもとても必要なことだと思う。
  • さまざまな場所で実際に働く方の話ができてとても為になった。ただ、スライドのレジュメが手元に欲しかった。その時に思ったことを書き込めたり、ノートをまとめるだけに時間をとられないように。
  • 自分が患者の立場であったら、病院の内外で遊びを通して支援をしてくれるこのような専門職がもっと増えて欲しいと思います。
  • すべての小児のために発展すること(組織的に)を強く望みます。
  • スライドのないシンポジストがいたが、スライドを用いて欲しかった。
  • 最後の方…あまりにも速く、何か内容まで把握まで至らない。CLSについて…具体的なもの、スライドでなく事例的。医療保育…保育士の存在よりも遊べる子どもが必要なのでは?遊び(日常)を使ったプリパレーションの必要性。子どもには遊びが全てという考えは、同感である。「病院を肯定的にとらえる」。
  • 色々な立場で現実的な話が聴けてよかった。子どもたちの心のケアのためにも導入が増えるとよいと思った。麻酔なしで治療を受けられるという心の安定性の効果などの例が聞けて、HPSの重要性を感じた。
  • 医療保育士、CLSが現場できちんと機能していける医療現場が必要であると感じました。需要が増えていくことを望みます。
  • 病児の療養における支援を具体的に知る枠組みが得られた。
  • 非常勤職員の身分保障は厳しいと思う。資格を取っても常勤職員として採用されるのは難しいと感じた。
  • それぞれの立場の方からの意見を聞くことができ、参考になりました。
  • 私は医療保育にはまったく関わっていません。今回、出席させて頂いたことにより、第一段階の内容がわかりました。体験談、取り組みを具体的にお聞きすることができよかったです。

HPSワークショップについて

ワークショップの写真


National Association of Hospital Play Specialist会長
          Norma Jun Tai 先生
Stevenson College HPSコース責任者
       Frances Barbour 先生
司会・通訳:静岡県立大学短期大学部講師
       松平 千佳 先生




  • 英国の子どもをとても大切にし、すべての子どもに手を差し伸べているというすばらしさを感じました。入院している子どもをあらゆる面からサポートしているHPS(他職種)のすばらしさ。日本の病棟はまだまだ医療行為を最も大きくとらえているように思います。医療の現場(処置の間にも)遊びを取り入れられたら子どもたちはどんなに心がどがらないで済むかなと思いました。
  • 現場でもディストラクションを実践していきたいと思った。
  • 実際行われているところを見て、参考になりました。利用できそうな部分もあったので、職場に持ち帰り、反映できたらと思います。
  • わかりやすい内容と言葉(通訳)で大変参考になりました。HPSの特性が少しわかったような気がします。
  • ノーマ先生とバーバラ先生の話、わかりやすく納得できた。いっそうもっと知りたくなりました。
  • とてもよかったです。子どもの事をしっかりサポートしている英国の様子が少しわかりました。自分の考え方を変えます。
  • 実例を具体的に説明してくださり、よりわかりやすい内容でした。「遊び」は子とのつながりを作ってくれる事がよくわかりました。「入院」という体験を、より肯定的にする必要性を強く感じました。
  • 英国のHPSの役割の一端がわかった。特に、痛みに対してと入院の導入についてわかったが、いつでも医療のsupport的役割に思えた。子どもの成長・発達をfellowする事についての内容がもっと知りたかった。
  • パペットを使用した子どもとの関わりについてのお話は、写真や具体的でとても興味を持った。子どもの看護について今まであまり興味をもてなかったがHPSの話を聞いて興味をもてた。
  • わかりやすい内容。具体的で今後の看護に役立てたい。
  • 具体的な話でとてもわかりやすかったです。
  • 子どもがわかるように説明することの大切さがよくわかった。その子に合った方法を考えることも必要だと思う。
  • とてもわかりやすい説明。写真、流れで、とても有意義だった。できることは行う!できないことは他の専門家にまかせる!その自分のプライドや見栄など全くなくした状態の連携こそが本当に大切なものだと思う。
  • 医療従事者は目の前にある治療の成否にとらわれがちですが、どのような場面でも子どもが本来の輝きを保てるような支援を心がけなければならないと感じました。
  • 小児の個性への対応の困難性が垣間見えた。
  • 具体例あり、大変わかりやすかった。
  • できたら、子どもたちの遊んでいる姿(動的な)が欲しかった。
  • 子どもの安全・安心した看護を提供するうえで、パペットは有効だと思いました。
  • わかりやすい事例でとても勉強になりました。
  • 現場の方々にはとても勉強になったのではないでしょうか。HPで知り、今日参加させて頂きましたが、よかったのでしょうか。もし、一般でも参加できるようなら、これからも参加させて頂きたいです。
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