HPS ロゴ
top プロジェクトについて 養成講座 修了生の活動・メッセージ 公開セミナー キャリア支援 ブログ 会員専用 私たちの歩み 論文・報告書 ニュースレター
公開セミナー

2008年度 第2回HPS Japan公開セミナー&ワークショップ

公開セミナー&ワークショップ アンケート 集計結果

 

 開会の辞・趣旨説明
柳澤 要(NPHC代表、千葉大学大学院准教授)

アンケート結果

1.開催は主に何でお知りになりましたか?

回答数

回答

備考

11

開催のパンフレット

⇒どこで入手しましたか?カッコの数字は同意見の数

職場(小児病院)、県立短大学内、HPS事務局、HPSJ養成講座を通して(4)、HPSJから送付、柳澤先生より

1

開催のポスター

⇒どこに掲示してありましたか?

病棟、県立短大内

7

ホームページ

新聞等の報道

 

7

知人・友人等

千葉大学の先生から、名古屋大学の奈良間先生、ちば子ども環境学会ML、NPOあそびのボランティア坂上和子さん、柳澤先生

11

その他

こども環境学会メール(5)、社内通知、メールで、NPHCからのメール(2)、柳澤准教授より株)イトーキ清水能勢へご案内メールがあり知ったので新潟から参加

 イギリスにおける現状と課題」  Frances Barbour(Stevenson College HPS養成コース責任者・HPS Japan養成教育事業招聘講師)

 

 「香港における現状と課題」   Blondi Kwok(Manager (Community & Hospital) of Playright Children’s Play)

2.公開セミナー&ワークショップの内容や方法などの意見

1)良いと思ったこと、感心したこと。カッコの数字は同意見の数

  • 「遊び」何があっても「遊ぶ」遊びの有効性を伝えていく大切さを教わりました。
  • 英国、香港の現状もわかりとても良かった。(2)
  • 日常の仕事の中で、うまくいかないことも多いが、今日いろんな講演、報告を聞かせていただき、また明日からもう一度やってみようという意欲とヒントが得られました。
  • 全てが参考になりました。(2)
  • 英国講師による基礎的知識や理念を聞き、そして日本で実践しているHPSJの方の現場報告を聞き、現実的なイメージが出来た。自分としての立場では…を、オーバーラップして、考えることにつながった。
  • フランシス、ノーマ先生両方のお話と、香港のHPSの話など、他国の話から日本の現状も聞けてよかったです。(4)
  • NPHCとの共催で、療養環境、空間etc.の視点からのお話を聞けたこと、香港で活躍されている方の取り組みを聞いて、大きな刺激となりました。
  • 大変な研修を積んで、HPSとしての仕事をされている方たちの情熱が伝わってきました。
  • 現在、重症心身障害児にも関わっていますが、保育士がいるのに保育士による保育が行われていない施設があることは、ショックを受けました。
  • 新しいプレイセラピーの内容が聞かれて良かったと思います。
  • HPSを大きな枠組みとして、各発表者の活動を詳しく紹介していたこと。
  • わかりやすい講演と具体的な方法等、聞いてみることが出来とても参考になり、勉強になりました。
  • HPSとCLSと医療保育士との連携が、是非うまくいくことを強く願います。
  • 英国のディストラクションの実際が、具体的に理解できてとても良かった。
  • ディストラクション、ガイドイメージはすべての医療でも使えるのではと思いました。
  • 呼吸法が痛みを軽減するというのは、役に立ちました。
  • 想像力を駆使して痛みを忘れさせるということ。
  • 子どもにとって遊びが主であることを、自信を持って伝えていってよいということを感じ取れることが出来ました。(2)
  • 今後病児の遊びの重要性が、広められていくために、確実に発展していっていることに希望が持てました。
  • 私は病児のために絵を描いていて、病棟のデザインにも関心を持っていましたが、NPHC代表の方がそうした面でのご専門の方と、今回はじめて知り、その点でもうれしく存じました。

 「日本における現状と課題」   松平千佳(静岡県立大学短期大学部准教授)

 

 第1部パネルディスカッション ディスカッション

  • 私は今、特別支援学校の家具や備品の製作、デザイン営業をしています。現場の子ども達とふれる機会がなかったので、現場の現状を見れて良かったです。特別支援学校、特にろう学校では、最近言語訓練を“訓練”として行うのではなく、おもちゃ等を使いながら、授業をされることが増えてきているようです。現場の先生の養成ももちろんですが、“家具やおもちゃ”など、使えるものがある環境の整備も必要だと感じました。
  • 英国での導入の歴史から入り、アジア圏である香港での取り組み、そして日本でのHPSの活動の実際の発表という形式で、いかにその国らしく現存の人的資源・社会資源をいかして広めていくか考える良い機会となった。
  • HPS、CLS、医保など統一した養成を考えてみてはどうかという辺り…。
  • プレパレーション、ディストラクション、ガイドイメージも子どもを主体として支援すること。
  • イギリスや香港の現状と課題から、日本の現状と課題を考えるというグローバルな視点がすばらしいと思いました。
  • まだまだこれから発展していく分野について、スタートさせていく、またスタートしていった苦労や努力を知ることができた。
  • HPSJの方が、卒業後具体的にされていること、取り組み今後の課題、病院での導入にあたり、難しかったことがよくわかった。
  • イメージ法で、痛みを軽減する方法は、ちょっとやってみたいなあ、すごいなあと思いました。
  • 空間デザインの仕事をしています。こども病院の経験がなかったので、大変興味深く勉強になりました。
  • HPSの重要性は、子どもの笑顔がすべて証明していたようです。「遊び」は子どもの命の輝きと感じました。感動しました。
  • HPSの活動、何を目的としているかが明確にわかった。子どもにとって、一番大切なのは遊びであること。それをもっと深く発展させるためにもHPSの勉強をしてみたいと思った。
  • HPSの働きについて、なんとなくわかってきた。
  • デザイン側からの参加ですが、プレイに関する捉え方がよく理解できて、参考となりました。
  • 病院にいる子ども達をいろんな職種で、支えていく大切さを感じます。HPSの方達も、病院で働く保育士同様、多くの他職種の中の少人数職種だと思います。どうやってチームの中で、専門性をいかしていけるか、コーディネートの役割も大きいのではと思いました。大変勉強になりました。
  • 海外の事例をきいたことにより、日本との比較、また日本独自の視点も必要であるということがわかった。
  • 普段考えていることが、正しかったという確認と、これからこうしていけば良いという指標が見えたこと。
  • キッズスペース、遊環境を提案(幼保・医療・商業施設etc.)する仕事をしています。お話にもあった「PLAY」という言葉の深さを正しく伝えることの難しさを日々痛感していました。今日のセミナーで、同じように考え、前進している先生方の意見がとても参考になりました。
  • 設計事務所で、病院の設計をしている立場で、子どものために何か考えられないかと思い参加しました。小児科の中で起きていることが具体的によくわかり、今後も学んでいくきっかけづくりとなりました。ありがとうございました。
  • 遊びがプレパレーション、ディストラクションに重要なツールであることはもちろん、日常の遊びの意味を感じた。
  • イギリスは、ガイドラインを作成することで、誰でも統一した判断ができる仕組みを持っていること。

 中山陽子(静岡県立こども病院・在宅支援 HPS Japan養成教育事業第1期修了生)

 

 市川雅子(大阪発達総合療育センター HPS Japan養成教育事業第2期修了生)

2)改善して欲しいこと、付け加えて欲しいこと。カッコの数字は同意見の数

  • 有料でも、プリントや資料があったらいいなと少し思いました。(2)
  • もっとイギリスのHPSの活動の実践報告が聞きたかった。
  • 質問していいのか、わからなかった。
  • NPHCの各地でのセミナーのようなものを、企画していただけたらと思います。
    関東・信越・近畿など。地域での小児医療、子どもの福祉を考える活動が盛んになると思います。
  • 専門用語をかみくだいて欲しい。そうすることにより、一般的により広く広まると思います。
  • 医療関係者ではないので、専門用語の説明が欲しかった。
  • 現在日本の医療の中では、仕事ではなく、無償(ボランティア)での活動として、病児に遊びを提供しています。この活動の中で感じていることは、ボランティアがチームとして、活動しにくいということです。この活動を全国の病院へ、普及させていく為に動いていますが、子どもに遊びを提供する上で、動力となるHPS(or CLS)+ボランティアへの理解を医療者へどのようにアプローチされているか、という面も伺ってみたいと存じます。
  • HPS、CLS、ディストラクション、プレパレーションといった用語を、初めて聞く参加者もあるという点を考慮すると、会の冒頭などに、そうした説明があるか、パワーポイント資料の配布(実費負担でよいので)があるとより良かったと感じた。
  • 第一部のパワーポイントの、ページの切り替えが早かった。
  • あと15分くらいづつ、特にノーマやフランシスの話は、時間がとれたらよかったのではないか。
  • CLSもディスカッションに入ると良いのではないでしょうか。
  • NPHCの研究の取り組みや活動を通して、医療者に対して、スタッフに対してのアドバイスや感じることについても、聞いてみたかったです。また、建築を専門とする方から見た、HPSがどのようにみえるか伺ってみたかったです。
  • 今回はHPSとNPHCの共同開催だったので、NPHCの活動内容が聞くことができたら良かったと思います。
  • 初参加だったので、どの方が役員として動いているのか、また演者なのか、名札等リボンでよいのでわかるようにしていただけると、休憩時等、話しやすいように思います。
  • 午前中、開場後方の扉が開放されていて寒かったが、会場費無料は嬉しいです。

 田中恭子(順天堂大学医学部小児科 准教授・英国ホスピタルプレイスペシャリスト

 

 第2パネルディスカッション

3)聞き逃したこと、もっと知りたいこと。カッコの数字は同意見の数

  • 時間の都合で、ガイドイメージ法の実践などが出来なかったので、それが実践できると良かった。
  • 入院してる子、障害のある子についてですが…。子どもと先生(医者、保育士等)との遊びも大切と思うのですが、子ども同士の遊びの機会はないのでしょうか?
  • 今後のHPSJの活動について、もっとくわしく知りたい。5回目以降養成講座がどうなるかということ。
  • 「遊び」に使用する物品に触れたい。
  • HPSが小児医療チームの一員として働くためには、コーディネーターが必要ではないかと感じました。上手にコーディネートできた事例があれば知りたい。
  • 香港での教育やその後のHPS活動。(2)
  • プリパレーション、ディストラクションの実技をもっとたくさん知りたいと思いました。
  • 諸外国の保育状況なども含めて、考えていけるとよい。
  • 香港でNGOを立ち上げられたきっかけ、いきさつ等も聞きたかったです。このようなフォーラムに、他のHPSのスタッフや患者さん、家族etc.の人たちが、よりたくさん集まってもらえたら、ますますうれしいと思います。
  • 日本の文化などに合ったHPSとは。
  • イギリスでHPSが誕生した社会背景、子ども観など。
  • その子に合った遊びを見つけたいです。でもこういうケース?はこうだよとかあったら知りたいです。
  • 「カラー」の効果と子どもの心理。
  • 実際の場面での細かいことなど、個人的にはたくさん聞きたいことがありました。
  • 現在文部科学省では、HPSJapan養成教育プロジェクトが進められているとの事ですが、厚生労働省の方では、保育士養成システムの見直しがされ、擁護、障害、医療など分野毎に補完すべき内容が検討されていると聞きます。同じ子どもの支援という点で、双方の繋がり(国の向かう方向として)を知ることができたらと思います。
  • その国の遊びの重要性。背景があって受け入れられてきたと思います。日本において、あてはめられることがあれば知りたい。
  • 個人でどのようにしてHPSを受けられたのか経緯。
  • 既に日頃、病児と接しているため、知識としても正しく早急に学んでいきたいと思っているのですが、資料がまだまだ不足していると思います。
  • HPSとして必要な知識を可能であれば学び、資格を得ていく機会を早く持ちたいということを、現場にいると強く思うことです。学べる場が日本にもできたことが、このHPSを通じてすばらしいと思いましたが、学べる人は選ばれた一部の方々しか不可ですので、実践と出版物から得ていくしかできないのでした。
  • 今後、HPSの資格を得るための門戸が開かれていくのか、あるいは限られた年間10名の枠に入れなければ、不可能なのか。(今までそれにあたる活動をしていた人間に対しても開かれるのか。)
  • 私は保育士として、20年以上小児病棟に関わってきました。国内でも多くの病院に保育士が配属していますが、(経営母体や規模)病院によって、業務内容がまったく違います。現在自分が行っている業務がHPSとどう繋がっていくのか、もっと深く知り、考えたいと思います。(業務時間全て子どもたちと「遊ぶ」ためにあてられる、今の職場は恵まれているのだと再確認しました。)

 ワークショップ「薬物を使わない痛みの軽減(緩和ケア)とガイドイメージ法」Frances Barbour

 

 Norma Jun Tai(National Association of Hospital Play Specialist会長・HPS Japan養成教育事業招聘講師)

3.他に何かご意見・感想・質問などをお書きください。

カッコの数字は同意見の数

  • 毎日「保育」をするにあたり、何をどうしてあげたら子どもの笑顔をたくさん見ることができるだろう。この子どもたちの笑顔を病棟スタッフや親にどうやったら効果的に情報発信できるだろうと考えながら、職場に臨んでいたことは、間違いではなかったと少し自信が持てました。
  • ありがとうございました。(4)
  • 元気をいただきました。
  • 貴重なセミナーに参加させていただき、ありがとうございました。
  • 非常に勉強になりました。
  • 実は私がストレスにより、眼けいれん他、不明の痛みがあり、現在ストレスの気持ちを緩和する、漢方の薬を飲んでいるのですが、少し違うかなと思いましたが、その手がかりが欲しくてきました。
  • Hospital Playの概念が、“治療”という認識の強いものではなくて良かったです。“ケア”という部分よりは、子どもとともに遊び、家族とともに遊び、それが通常の姿だと思うのですが、“治す”という感覚ばかりではないというところに、とても共感できました。私も家具を設計するとき、“白い清潔な家具”ばかりでなく、工夫を凝らしたものを提案していきたいです。
  • 今回の公開セミナーを行うにあたり、様々な準備があったと思います。本当にご苦労様でした。力になれそうなことがありましたら、陰ながらにお手伝いしたいと思います。
  • 東京からの第3クール受講生で、1枚だけ事前にいただきました。せっかくの東京での機会、あともっといろんな所に配ればよかった。(主治医の大学病院、出身福祉大学等)という思いが、今日始まってすぐにしてしまいました。一般の人が来ても、充分にわかりやすく、今日の話を聞けば、広がった、深まっただろうなあと思いました。HPSに対する興味関心、もっともっと自分のエンパワー不足を痛感しました。
  • 新しい病院の子ども施設面の環境についても、ハード面についても知りたいと思いました。
  • 常に問題意識を持って、活動されているHPSの存在が頼もしく感じました。
  • わかりやすくて、とてもよかったと思います。
  • 今回ワークショップ、セミナーに参加できてよかったです。
  • 今後もこのような場が、設けられることを希望します。
  • 今後HPSになるための勉強をしていくつもりでいるので、今日様々な話を聞くことができて、大変勉強になりました。
  • HPSが日本の子ども病院すべてに、配置されるといいなあと思いました。
  • 保育士養成のカリキュラムの中に、位置づけられるといいですね。
  • HPS、CLSや医療保育士など、会員で集まれるようなセミナーとかを開いて、連携していける場所が欲しい。
  • 私は、企業8株)ホーネルントとして参加をしましたが、それぞれの役割を持って、遊びが子どもにとって、重要なものだと伝えていくことができればと思います。
  • 今自分が病棟保育士として、子どもにできるベストな支援は何かを考えながら、もっと計画的に実施し、内省しながら、経験を積み上げていきたいと思った。もしできれば、HPSの講座も受講してみたいと思った。
  • NSは教育課程の中で、子どもの変化を捉えるのは、日常的に関わっているNSであると教育されています。その中で、子どもの微妙な変化に真っ先に気づくのはHPSであると講演の中でありました。HPSのことを少し知っている私も、違和感を感じ、この感情こそ、協働を妨げているもののひとつだと思いました。協働って本当に難しいですね。
  • 東大キャンパスで全国から同じことに関心を寄せている人が集まったことに、喜びと励ましをうけました。今自分のできることと、今後の日本における医療環境の明るい未来を築いていけるよう、始めの一歩とたゆまぬ努力ゆるぎない志が必要だと強く思いました。
  • NPHCに来ていつも感じることです。単一の職種でなく、HPSや保育士、教員、医師、看護師など、異なる基礎資格を持つ方たちが「医療に関わる子どもを支える」という視点で討議できる、すばらしい場だと思います。会に興味関心を示してくださる方、実践者が一人でも多く広まることを願ってやみません。
  • 松平先生のお話にあった、プレパレーションブックを、どのようにしたら拝読できるかお伺いします。

 

 閉会の辞
川村 邦彦(静岡県立大学短期大学部長)

>> 公開セミナートップへ

文部科学省
社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム委託事業
大学教育推進プログラム【テーマA】
サイトマップ  
English