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体系的なHPS養成教育プログラムの開発

文部科学省 平成21年度「大学教育・学生支援推進事業」
大学教育推進プログラム【テーマA】

取組期間 平成21年度〜平成23年度
取組名称 体系的なHPS養成教育プログラムの開発
〜病児・障害児に対する Family Centered Care 実現に向けた医療・福祉系短期大学の挑戦〜

背 景

静岡県立大学短期大学部では、平成19年度より文部科学省「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」委託事業として離退職保育・看護師を対象とする「HPS養成教育プロジェクト」を実施している。日本初の本格的なHPS養成講座の実施により、これまで4クールが終了し、48名の講座修了生を輩出している。そのうち32名がこれまでわが国の医療現場でほとんど注意が払われてこなかった、子どもや家族に寄り添うホスピタル・プレイを病院や福祉施設において積極的に展開し、子どもにとって医療との関わりが肯定的な体験になるように働きかけるという革新的な試みにチャレンジしている。

小児医療での「Family Centered Care(家族中心の医療福祉)」の理念を実現するため、本学の次段階の取り組みは、総合的・多層的なHPS養成教育プログラムを完成させることである。他大学との連携も視野に入れ、1)本学の専門職養成教育でHPSの視点を身につけた看護師や保育士等の養成、2)HPS養成事業の継続による本格的なHPS育成、3)医療ケアとプレイサービスをマネジメントする上級HPS(プレイ・コーディネーター)を輩出する一連の戦略的人材養成教育プログラムの構築が求められている。

目 的

本取組は、HPSとしての専門性の確立・向上及び医療現場での専門職としての定着を追求する一貫したHPS養成教育プログラム構築に向けての準備プロジェクトである。

平成22年度以降「学び直し」HPS養成事業を継続的に実施し、この事業をHPS養成過程の第2ステップに位置づける。その次ステップとして、経験・実績を積んだ実力を有するHPSを対象に、困難ケースに対応できる上級HPSの育成を第3ステップで目指す。
そして、本学学生対象に基礎資格の段階でHPSマインドをもった看護師・保育士などを養成する第1ステップをHPS入門講座とする。

これら体系的なHPS養成教育プログラム構想に向け、HPS養成教育モデルの開発、教育方法モデルの開発、そして産学連携による小児医療モデルの開発が本取組の目的である。

体系的HPS養成プログラム構想

各開発モデルの概要

本取組は、以下の教育3モデルの開発を平成23年度までに行い、その後は本学教育の柱として、学士力確保や教育力向上を目指すHPS入門講座を開講すること及び第1から第3ステップからなる体系的HPS養成教育プログラム構想の実現を大きな達成目標とする。

1.養成教育モデルの開発

本学の医療・福祉系専門職養成教育の中にHPS入門講座を取り入れ、主体的に講座を履修する学生にHPSとしての視点から対象者中心のケアに関する知識・理解、対人援助技術、専門的倫理・価値、クリティカルで創造的な思考力を身につけさせるための養成教育モデルを開発する。その内容は、明確なラーニング・アウトカム指標に基づき、履修カリキュラム、教育目標・内容、標準テキスト、補助教材、学習ポートフォリオについて協議・検討し、設定及び作成を行う。そのため、英国ホスピタル・プレイ・スタッフ協会との連携により、英国HPS養成大学から視察及び打ち合わせに講師を招聘し、その後は運営実行委員が英国研修を行う。このモデル開発により、医療・福祉系短期大学の学士力確保の一つのあり方を示すことも大きく期待される。

2.効果的教授法モデルの開発

HPS入門講座における教育方法が効果的で適切に実施されることを目的に、入門講座で講師を依頼する学び直しHPS修了生への教授法研修、ティーチングポートフォリオ技法、小グループによる双方向型アクティブラーニング学習法、地域課題(退院後の在宅重症心身児・家族の孤立化など)解決に向けたサービス・ラーニング手法、遠隔地授業実施に向けたシステム等を開発・導入し、試験的に短期大学での教育に取り入れていくことで評価・改善を目指す。そのため、優れた教授法を先駆的・実践的に大学教育に取り入れている国内大学等での研修や講師派遣を行う。このモデル開発により、HPS養成教育に関わらず、大学教育の講義・演習・実習科目の先駆的・実践的な教授法を明確化することが成果として期待される。

3.産学連携による小児医療モデルの開発

HPS修了生及びその所属する病院・施設とのこれまでの相互連携を生かし、

1)病児及び家族を対象とする病院に特化
2)障害児及び家族を対象とする福祉施設に特化
3)自宅療養する子ども及び家族を対象とする在宅支援に特化したHPSの専門性とその養成教育の確立等を目指す。

これらを総合的に進め、英国HPS養成教育機関との協力とともに、第1から第3ステップまでのHPS養成教育プログラム構築について検討し、段階ごとの教育目標や内容を明確化した養成モデルを開発する共同研究を行う。病院・福祉施設・在宅療養での子ども・家族中心の医療ケア実現の実践・研究を進め、研究報告を行うともに、協働でHPSの社会的認知度を高めるパンフレットを作成する。

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